アートによるまちづくりとAIの可能性 浮世似顔絵師 村政 氏
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1. プレゼンタープロフィール:異色のキャリアを持つ「職人」
バックグラウンド:アート畑ではなくビジネス畑。大学で経済学を学び、デロイト トーマツ(コンサルティング会社)勤務を経て、数々の紆余曲折を経て「浮世似顔絵師」へ転身。
自認:「アーティスト」というより「凝ったものを作る職人」。日本が誇る粋な美意識を世界に広めるべく活動中。
実績:メディア(『よ〜いドン!』となりの人間国宝さん)出演、美術館での個展、海外(ハンガリーでの芸術交流展やパリ・ルーヴル遠征)での国際交流、地域コミュニティ(川西市「リンゴの会」等)の運営など。
2. 八尾市における「アート×まちづくり」の実践
人口約26万人、ものづくりの街(中小企業が非常に強い街)である八尾市が、数年前から芸術文化を軸にしたまちづくりに力を入れています。2028年の芸術祭開催を目標に掲げています。
① 実効性を持たせる4つの具体アクション
条例を作るだけでなく、実行力を持たせるために最初から仕組み化されたプロジェクトです。
高校合同文化祭:ベッドタウン対策。高校生のうちから地元に愛着を持ってもらうため、6校合同の文化祭を企画(行政的な高いハードルを条例に組み込むことで実現)。
マチカドアートクリエイション:秋に街の10〜15箇所で同時多発的にイベントを開催。
ポータルサイトの運営:多くの駅が点在し中心地が曖昧な八尾市の情報を一元化するハブ。
アートコーディネーター養成講座:多分野連携(福祉・ビジネス等)を図る人材育成。
② 成功の鍵「八尾ウェルカムコモンズ推進会議」
神戸大学名誉教授・藤野和夫先生の「条例を作っただけで動かない自治体にはさせない」という強い意志のもと設立された、実践を伴走する推進組織。
構成メンバー:アーティスト(プレイヤー)、ギャラリーや公共ホールのスタッフ(場所を持つ人)、中小企業の経営者(資金・ビジネス視点を持つ人)をバランスよく配置。
意義:アートの力押しではなく、企業力や場所と「多分野連携」をすることで街全体を盛り上げる仕組み。他市が最も参考にするべき重要ポイント。
3. 人材育成:「アートコーディネーター養成講座」のロジックと成果
村政さんがメインで関わった「プレイヤー(人を動かす人)を増やす」取り組み。
「学びと即実践」のハイブリッド設計
座学だけに終わらせず、学んだことをすぐにアウトプットする仕組みを作りました。
基礎編(春〜夏):超豪華な講師陣(ビジネス、行政、研究、イベント、福祉の第一人者)による専門的なインプット。
実践編(秋):「マチカドアートクリエイション」の会場を使い、受講生が自らイベントを企画・実践。
実践から得られた3つの成果・知見
潜在的プレイヤーの可視化と支援 「やりたいけれど一歩踏み出せない人」を、推進会議のネットワーク(場所・仲間・ノウハウ)がバックアップし、自動的・一瞬でプロジェクトを形にする環境ができた。
プレイヤーは「発生を待つ」のではなく「発掘し、育てる」もの
「行政の看板(信頼性)」の重要性 行政が背後にいることで、普段の自分たちのネットワーク(スコープ)外にいる、面白く多様な人々を呼び込むことができる。
4. 「アート×AI」がもたらす新しいまちづくり(ワークショップへの接続)
なぜ「まちづくり」においてアートとAIを掛け合わせるのか、その本質的な接続ロジック。
アートの本質(視点のインストール) アートとは単なる壁画や装飾ではなく、「アーティストの独自の視点(感性・身体性)が街に介在すること」。見慣れた景色や「当たり前」という既存の価値観を揺さぶり、リフレーミングすることで、新しい対話や居場所が動き出します。
AIという「魔法の杖」(表現の民主化) 「アーティストの視点」をインストールしても、一般の人がそれを形にするのは技術的にハードルが高い。そこで登場するのが「画像生成AI」です。 絵を描く専門スキルがなくても、言葉(プロンプト)さえあれば、脳内の自由で飛躍したアイデアを一瞬でプロレベルのビジュアルとしてアウトプットできます。
ワークショップ:てるてる広場の未来予想
この「アートの視点」と「AIの力」を使い、池田のシンボルである「てるてる広場」を、誰も見たことがないようなワクワクする場所に魔改造する実験的ワークショップを行います。
詳細はこちら










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